サボテン
立ち止まった時 足元は枯れて
折りたたんだ傘も持ち腐れた
干上がった土地 住み慣れない住宅
誰も来てくれない ひとりで息を吸い込んだ
雨が降ってあれからもうどれくらい経っただろう
悲しいって事忘れちゃったなぁ
間違えた行為の数知れず 何度目でもやらかす
もうやめよう だからお相手するのはお気にのテディベア
これからの事考えてみても
何ひとつだって思い浮かばない
掻きむしったとこ赤く滲んでる
そんな事さえ誰かに気づいてほしくて
雨が止んで それからずっとひとりで泣いてたの
雲のせいだよ 私は身代わり
最初から分かってたけど明日もまた今日と同じ
もうやめたい だけどまた明日も同じ時を繰り返すんだ
まるで生まれたての子鹿 震える足は地につかず
コンピューターの数式の海で浮遊する私の音色が弾み出す
最終電車に揺られてこの手に握った週末
高速で過ぎていくストーリー 思い馳せるファンタジー