つぶやきこゑだ10/29

こゑだ OFFICIAL FAN CLUB 「4'28"」

2017/10/29 15:31

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さっき、おじいちゃんが目の前で転んだ。
私がコンビニでおでんを買って、傘をさそうとした時、目の前で知らないおじいちゃんが転んだ。

はじめはおじいちゃんが車にひかれたのかもしれないと考えた。
だから、救急車を呼ぼうとした。
でも、救急車を呼んだ事のない私は、「ここで救急車を呼んでもいいのだろうか」とうじうじ迷ってしまった。

もし、本当におじいちゃんが車にひかれていたのだとしたら、私がうじうじ迷っている間におじいちゃんは命を落としていたかもしれない。

大雨の中おじいちゃんが目の前で転んでいる。
助けたい。
でも、どうやったら助けになるのか、うじうじ考えてしまった。

私がうじうじ考えている間に、何人も人が通り過ぎて行った。

そんな中で1人のおじさんが「大丈夫ですか!?」とおじいちゃんに駆け寄っていった。
釣られるかのように私も駆け寄っていった。

最初に駆け寄ったおじさんと、サングラスをかけたおじさんと、途中で通りかかったお兄さんと、私と、おじいちゃんを助けようとした。

おじいちゃんは、どうやらお酒を飲んでいたみたいで、足も悪かったのかな。
絡まって転んでしまったみたい。

おじいちゃんは飲んでいたお店の常連さんだったようで、その後駆け付けた店員さんたちが「あとはなんとかするから大丈夫だよ~!」と。
皆心配しながらも「気を付けるんだよ~!」と、帰っていった。

私は店員さんがくるまで、おじいちゃんが落とした傘を拾って天井を作り、雨が当たらないようにする事で少しでもおじいちゃんの役に立ちたいと思った。
だから、ずっと傘をさしておじいちゃんを雨から守っていた。
その間中ずっとおじさん達が抱きかかえているのを見ていた。

おじいちゃんは何度も何度も「ありがとう」「ごめんね」を繰り返していた。

私はおじいちゃんが転んだ瞬間を目撃していたのに、すぐに駆け寄る事ができなかった。

あの時、おじいちゃんにすぐ駆け寄って、周りの人に「誰か手を貸してください!」って大きな声で呼びかける事ができたなら、おじいちゃんはもっと早く安心できていたかもしれない。

倒れている人を目撃した時、おじさんのようにすぐに駆け寄っていけるような人間になりたいと強く思った。
 
 

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